73系ワールド 
 
73系ワールド[Vol.1] 
クモハ73902,クハ79904製作記
 
  ◆前書き。  
  この車輌の着手は趣味誌「とれいん」に御殿場線の一編成を投稿した頃に逆登ります。 投稿した編成にはクモハ73902を含みますが,どうしても原形(登場時)の模型化を忘れる事が出来ませんでした。 さらに,こだわりを持つように成ったのは「国鉄電車の歩み−30系から80系まで−」に載っている一枚の写真(81page_photo217,沢柳氏撮影)でした。 着手が途切れたのは「第1エンド正面窓の傾斜」に違和感を持つように成ったからです。 こうして長い間,時か過ぎてしまいました。  
   そんな折り,モデル・ワムの広告が目にとまり開眼しました。 正面窓の傾斜は左右両側にも施されていたことが分かり違和感が解消しました。 御殿場線でクモハ73902を見て撮影していたにもかかわらず調査が不十分でした。   
   モデル・ワムのキットは原形でなかったのでスクラッチする事にしました。 さっそく図面を眺めながら設計を開始しました。設計といっても,すでに「ひかり模型」の比護社長より全金車のキットの側板と屋根を分けて頂きましたので「妻板(両エンド)」と「側面側板の一部」と成ります。  
 
 
ひかり模型」の比護社長(故人)より提供された屋根と側板。   「とれいん」に投稿した御殿場線時代のクモハ73902の模型。
 
     
  ◆実物について。  
    この車輌は共に事故復旧車です。 クモハ73902は「三鷹事件」の暴走車のうちの一輛でクハ79904は「三河島事故」の事故車です。 共に大井工場で試作全金車として復旧されました。 このいきさつは田邊氏の書かれた資料を参照下さい[資料欄No.03参照]。 
 さて前書きに書いた「国鉄電車の歩み−
30系から80系まで−」に載ってる沢柳氏撮影の写真ですが当時の関係者の回想をご紹介します。 この編成は「蛍光灯のテスト」のためペアを組ませたのが経緯で最初は写真の通り「先頭にクハ79904」を仕立てたそうですがクハに振動が起こり後日,「クモハ73902を先頭」に入換えました。 しかしこのペアのうち基本編成との中間に乗り合わせた乗客は「閉じ込められる」事となり苦情が出たようです。
 
 
 ↓クモハ73902[写真提供:W師匠]
 
 
 ↓クハ79904[写真提供:W師匠]
 
     
  ◆製作記。   
 
クモハ73902,クハ79904製作記
工程 エントリー
-1. 正面の製作 完了
-2. 側面の製作と車体の組立 完了
-3. 床下機器の配置 未着工
-4. 台車,伝導装置 未着工
-5. 塗装,電装,完成 未着工
記事:現在は-1〜-2のみ閲覧できます。
 
     
 
クモハ73902の製作[1/80(13mm)]   クハ73904の製作[1/80(13mm)]  
作業日誌
作業日誌
 
 
     
  ◆資料    
 
参考資料
製作には以下の資料を参考にしました。
資料No. 西暦 通巻 趣味誌名 内容 筆者,編者[敬称略] ページ
01. 2003 07 238 レイルマガジン 最盛期の国鉄車両 No11(Mc73) ネコパブリッシング浅原信彦 P.100,101
02. 2003 09 240 レイルマガジン  最盛期の国鉄車両 No13(Tc79)  P.119 
03. 1978 12 142 鉄道ジャーナル 大井工場OBの思い出ばなしQ 田邊幸夫 P.20
04. 1968 国鉄電車のあゆみ
30系から80系まで−
63 塚田幾太郎 P.72
05. 1962 最近年の国鉄車両 旧形・直流電車 通勤形電車 日本国有鉄道 P.32,P41
 
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